2021/05/30

主に油注がれた方

彼は部下に言った。
「私が主に逆らって、主に油注がれた方、
主君に対して、
そのようなことをして手を下すなど、
絶対にあり得ないことだ。
彼は主に油注がれた方なのだから。」
(第一サムエル24:6)

ダビデは荒野で頻繁に移動を続けた。
目的などない、ただ逃げていた。
サウル王が執拗にダビデを追いまわし
殺害しようとしたからだ。

ダビデたちが洞穴に隠れていた時、
サウルが用をたすために入って来た。
部下は連れていない。
千載一遇、今なら倒せる。

ダビデの部下は色めき立ったが、
ダビデは動かない。
仮にも神に油注がれた王だ。
我らが倒すことは主に背くことになると考えた。

本当の主君は神ご自身。
主に従う。
神のみこころの追い風が吹く時だけ
信仰の帆をはらませてセーリングする。
ダビデはそういう人だった。

(photo by Minami)



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