2021/04/17

のがれの町

たとえ血の復讐をする者が彼らを追って来ても、
その手に殺人者を渡してはならない。
彼は隣人を意図せずに打ち殺してしまったのであって、
前からその人を憎んでいたわけではないからである。
(ヨシュア記20:5)

旧約時代の司法制度に「のがれの町」がある。
故意の殺人ではなく、過失で誰かを死に至らせた場合、
のがれの町に逃げ込むなら命を保証するという仕組みです。

家族を殺された悲しみと怒りから、
過失犯であっても復讐したいという身内の気持ちは理解できます。
死に至らしめた当人は、自分の注意不足を強く悔やみます。

聖書は、過失殺人犯に「生きよ」と言います。
のがれの町で第二の人生を歩みなさいと励まします。
大祭司が死んだ場合は、罪が贖われたと理解するので、
恩赦され、自分の町に戻れます。

私たちは誰でも失敗します。
こうした聖書の考え方に救われます。
どんな状況からであっても、やり直してみましょう。

(photo by Minami)



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