ゲルショム

彼女は男の子を産んだ。
モーセはその子をゲルショムと名づけた。
「私は異国にいる寄留者だ」と言ったからである
（出エジプト記２：２２）

モーセは王宮で育ったエリートでしたが、
自分の出自に目覚めて暴力事件を起こし、
エジプトから逃げ出しました。

不思議な縁でツィポラと結婚し、
荒野で羊飼いの生活をすることになりました。

モーセ自身はいつも不完全燃焼で、
目的のない繰り返しの日々を送っていました。

子供が生まれても積極的な名前は浮かばず、
寄留者、という名前を息子に付けました。

息子の名を呼ぶたびに虚しくなったことでしょう。

燃える芝の神に召し出された時、
彼は自分のいるべき場所、使命に気づいたのです。

宙ぶらりん状態は、神の招きに気づくために不可欠な
プロセスなのかもしれません。