すると生きている子の母親は、
自分の子を哀れに思って胸が熱くなり、
王に申し立てて言った。
「わが君、お願いです。
どうか、その生きている子をあの女にお与えください。
決してその子を殺さないでください。」
しかしもう一人の女は、
「それを私のものにも、あなたのものにもしないで、
断ち切ってください」と言った。
(第一列王3:26)
ソロモン王は、名声や富ではなく、
民を導く知恵を主に願いました。
この裁判はその知恵の一例として有名です。
一緒に暮らしていた二人の母親がいました。
同じ時期に生まれた赤ちゃんがいましたが、
寝ている間に赤ちゃんの一人が亡くなりました。
生きてる赤ちゃんが自分の子だと二人が譲らず
法廷で争いになりました。
ソロモンは二人の話を聞いて、
生きてる子を半分に切り
それぞれに与えよと命じました。
一方の母親はそれに賛成し、
他方の母親は身を引きました。
その様子を見たソロモンは
身を引いた母親にその子を与えました。
見事な”大岡さばき”です。
わが子を失う決意をした女性が
赤ちゃんを取り戻しました。
ゆだねると与えられるのですね。
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