見張りは言った。
「最初の者の走り方は、ツァドクの子
アヒマアツのもののように見えます。」
王は言った。「あれは良い男だ。良い知らせを持って来るだろう。」
アヒマアツは王に「平安がありますように」と叫んで、
地にひれ伏して、王に礼をした。彼は言った。
「あなたの神、主がほめたたえられますように。
主は、王様に手向かった者どもを引き渡してくださいました。」
(第二サムエル18:27~28)
クーデターを起こしたダビデの息子アブサロムは
父の命を狙い軍を率いて進みました。
アブサロムは戦いの中で命を落としたので、
伝令がダビデ王に知らせるため走って出発しました。
それを見て、アヒマアツは将軍に直談判し、
二人目の伝令役にしてもらいました。
ダビデ王が息子の死を激しく嘆くことが予測できたので、
少しでもその悲しみを緩和して差し上げあげたいと
アヒマアツは考えたのです。
走れアヒマアツ! 彼は無我夢中で駆けました。
彼は別の道を選び、先を走る伝令を追い抜きました。
そしてダビデ王に息子の死をほのめかす報告ができました。
アヒマアツの行動を無駄と笑う人もいるでしょう。
でも誰かを愛するゆえの無駄は一つもないのです。
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