2024/08/12

罪は見つからなかった

ピラトは彼らに三度目に言った。
「この人がどんな悪いことをしたというのか。
彼には、死に値する罪が何も見つからなかった。
だから私は、むちで懲らしめたうえで釈放する。」
(ルカ23:22)

ローマ帝国の側から考えるとユダヤは辺境地、
反乱や暴動が多く支配困難な地域なのです。
ピラトはユダヤ担当のローマ総督だったので、
平穏にやり過ごして手腕を認められ、
出世して本国に戻りたかったでしょう。

過ぎ越しの祭りでエルサレムにあふれた人々は
主イエスの処罰をピラトに迫っていました。
死刑にしなければ暴動になったことでしょう。

ピラトにも正義感があったので、
無罪の主イエスを極刑にするのは忍びなかったのです。
主イエスは無罪と判定し救出しようとしました。

残念ながらピラトは民衆に押し流され、
主イエスの死刑を決めました。

自己本位で日和見的なピラトでしたが
後世に残る意義ある言葉を残しました。

罪なき神の子が十字架にかけられたのは事実なのです。

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